呻吟語 / 内篇・應務・手段は太だ闊なる可からず
手段不可太闊,太闊則填塞難完;頭緒不可太繁,太繁則照管不到。
書き下し
手段は太だ闊なる可からず。太だ闊なれば則ち填塞して完し難し。頭緒は太だ繁なる可からず。太だ繁なれば則ち照管到らず。
現代語訳
手を広げすぎてはいけません。広げすぎれば、埋めきれずに仕上がりません。糸口を増やしすぎてはいけません。増やしすぎれば、目が行き届きません。
解説
仕事の範囲と項目数に、上限を設けよと言います。広げすぎれば埋まらず、増やしすぎれば見張れない。どちらも能力の問題ではなく、量の問題として示されています。意欲のある人ほど手を広げ項目を増やすので、これは志の高い人向けの戒めでしょう。仕上げきれる範囲に絞るという、実務の基本を短く述べた一段です。意欲のある人ほど手を広げるので、志の高い人向けの戒めです。
この章句が説くこと
範囲項目上限仕上げ管理
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