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呻吟語 / 内篇・應務・水止まれば則ち能く照らす

應萬變,索萬理,惟沉靜者得之。是故水止則能照,衡定則能稱。世亦有昏昏應酬而亦濟事,夢夢談道而亦有發明者,非資質高,則偶然合也,所不合者何限?

新字:応万変,索万理,惟沈静者得之。是故水止則能照,衡定則能称。世亦有昏昏応酬而亦済事,夢夢談道而亦有発明者,非資質高,則偶然合也,所不合者何限?

書き下し

萬變に應じ、萬理を索むるは、惟だ沉靜なる者のみ之を得。是の故に水止まれば則ち能く照らし、衡定まれば則ち能く稱る。世に亦た昏昏として應酬して亦た事を濟す有り、夢夢として道を談じて亦た發明有る者あり。資質高きに非ずんば、則ち偶たま合へるなり。合はざる所の者何ぞ限らん。

現代語訳

万の変化に応じ、万の理を探るのは、ただ沈み静まった者だけが得られます。だから水は止まってこそ物を映し、秤は定まってこそ量れます。世の中には、ぼんやりと応対していても事を済ませたり、夢うつつに道を語っても発見があったりする者がいます。生まれつきが高いのでなければ、たまたま合っただけです。合わなかった場合は、どれほどあるか分かりません。

解説

沈静を、あらゆる応対と探求の条件とします。止まった水と定まった秤という二つの比喩は、どちらも動いていては働かない道具です。そして例外に見える人を持ち出し、たまたま合っただけだと退けます。合わなかった数は見えないという指摘が鋭く、まぐれ当たりを実力と見誤る目を封じた一段になっています。まぐれ当たりを実力と見誤る目を、封じた一段です。

この章句が説くこと

沈静止水まぐれ条件

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