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呻吟語 / 内篇・應務・人の唯唯たるを謂ふ無かれ

無謂人唯唯,遂以為是我也;無謂人默默,遂以為服我也,無謂人煦煦,遂以為愛我也;無謂人卑卑,遂以為恭我也。

新字:無謂人唯唯,遂以為是我也;無謂人黙黙,遂以為服我也,無謂人煦煦,遂以為愛我也;無謂人卑卑,遂以為恭我也。

書き下し

人の唯唯たるを謂ふ無かれ、遂に以て我を是とすと為すこと。人の默默たるを謂ふ無かれ、遂に以て我に服すと為すこと。人の煦煦たるを謂ふ無かれ、遂に以て我を愛すと為すこと。人の卑卑たるを謂ふ無かれ、遂に以て我を恭すと為すこと。

現代語訳

人がはいはいと答えるのを見て、自分を正しいとしていると思ってはいけません。人が黙っているのを見て、自分に服していると思ってはいけません。人が温かく接するのを見て、自分を愛していると思ってはいけません。人がへりくだるのを見て、自分を敬っていると思ってはいけません。

解説

相手の四つの態度を挙げ、そのどれも額面通りに受け取るなと言います。返事、沈黙、温かさ、へりくだり。どれも上に立つ者が心地よく感じるものばかりで、それゆえ誤解しやすい。同じ形の否定を四度重ねることで、自分が周囲をどう読んでいるかを点検させます。地位が上がるほど効いてくる一段です。地位が上がるほど、効いてくる一段になっています。

この章句が説くこと

誤解態度追従沈黙地位

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