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呻吟語 / 内篇・應務・應ずる者は審らかなるを貴ぶ

有由衷之言,有由口之言;有根心之色,有浮面之色。各不同也,應之者貴審。

新字:有由衷之言,有由口之言;有根心之色,有浮面之色。各不同也,応之者貴審。

書き下し

由衷の言有り、由口の言有り。根心の色有り、浮面の色有り。各おの同じからざるなり。之に應ずる者は審らかなるを貴ぶ。

現代語訳

心の底から出た言葉があり、口先から出た言葉があります。心に根ざした顔色があり、表面に浮かんだ顔色があります。それぞれ別のものです。これに応ずる者は、審らかに見分けることを貴びます。

解説

言葉と顔色を、それぞれ二層に分けます。底から出たものと、口先や表面のもの。どちらも同じ形で現れるので、見分けるには審らかさが要る。応対の失敗の多くが、この見分けを飛ばしたところから起きます。前に出てきた、言葉を聞くには四つを知れという段と同じ方向で、こちらは二層構造として簡潔に示されています。応対の失敗の多くが、この見分けを飛ばして起きます。

この章句が説くこと

言葉顔色二層見分け応対

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