呻吟語 / 内篇・應務・執不信の心と執必信の心
聽言之道徐審為先,執不信之心與執必信之心,其失一也。
新字:聴言之道徐審為先,執不信之心与執必信之心,其失一也。
書き下し
言を聽くの道は徐審を先と為す。不信を執るの心と必信を執るの心と、其の失一なり。
現代語訳
人の言葉を聞く道は、ゆっくり審らかにすることを先とします。初めから信じまいとする心と、初めから必ず信じようとする心は、どちらも同じ誤りです。
解説
聞く前の構えを、二つとも誤りだとします。疑ってかかるのも、信じてかかるのも、結論を先に決めている点で同じです。だから必要なのはゆっくり審らかにすること。前に出てきた、肩入れする心を持つなという段と同じ主張で、こちらは疑いの側も同じ罪だと明示しているのが特徴になっています。疑いの側も同じ罪だと明示しているのが特徴です。
この章句が説くこと
傾聴先入観疑い徐審両失
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