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呻吟語 / 内篇・應務・性分の外に善を為さず

被發於鄉鄰之鬥,豈是惡念頭?但類於從井救人矣。聖賢不為善於性分之外。

新字:被発於鄉鄰之鬥,豈是悪念頭?但類於従井救人矣。聖賢不為善於性分之外。

書き下し

髮を被りて鄉鄰の鬥ひを於くるは、豈に是れ惡しき念頭ならんや。但だ井に從ひて人を救ふに類す。聖賢は性分の外に善を為さず。

現代語訳

髪を振り乱して隣近所の喧嘩を止めに行くのは、悪い心がけでしょうか。いいえ。ただ、井戸に飛び込んで人を救おうとするのに似ています。聖賢は自分の本分の外で善をなしません。

解説

隣の喧嘩を止めに走る行いを、善意だと認めたうえで退けます。理由は、井戸に飛び込んで人を救おうとするのと同じだから。助けようとして自分も落ちるのでは意味がありません。そして本分の外で善をなさないという原則が示されます。善意の暴走を止める基準として、本分という線が引かれた一段になっています。善意の暴走を止める基準として、本分という線が引かれます。

この章句が説くこと

善意本分暴走救助限界

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