呻吟語 / 内篇・應務・胸中の冰炭一生
今人見人敬慢,輒有喜慍,心皆外重者也。此迷不破,胸中冰炭一生。
書き下し
今人人の敬慢を見て、輒ち喜慍有るは、心皆な外に重き者なり。此の迷破れずんば、胸中の冰炭一生ならん。
現代語訳
今の人は人が敬ってくれるか軽んじるかを見て、すぐ喜んだり怒ったりします。これはみな心の重心が外にある者です。この迷いが破れなければ、胸の中の氷と炭は一生続きます。
解説
人の態度に一喜一憂する状態を、重心が外にある状態だと診断します。そして破らなければ一生続くと言い切ります。氷と炭という言い方は、談道篇にも出てきた胸中の激しい上下です。前の段の内側の分量の話と合わせると、重心を内に戻すことが唯一の解決だと分かる構成になっています。重心を内に戻すことが、唯一の解決だと分かります。
この章句が説くこと
一喜一憂重心外部氷炭迷い
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