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呻吟語 / 内篇・存心・雅淡なる者は、百祥の本なり

欣喜歡愛處,便藏煩惱機關,乃知雅淡者,百祥之本;怠惰放肆時,都是私欲世界,始信懶散者,萬惡之宗。

新字:欣喜歓愛処,便蔵煩悩機関,乃知雅淡者,百祥之本;怠惰放肆時,都是私欲世界,始信懶散者,万悪之宗。

書き下し

欣喜歡愛の處には、便ち煩惱の機關を藏す。乃ち知る、雅淡なる者は、百祥の本なりと。怠惰放肆の時は、都て是れ私欲の世界なり。始めて信ず、懶散なる者は、萬惡の宗なりと。

現代語訳

喜び楽しみ愛するところには、そのまま煩わしさの仕掛けが隠れています。そこで知ります。淡くあっさりしていることが、百の幸いのもとなのだ、と。怠けてほしいままにしているときは、すべて私欲の世界です。そこではじめて信じます。だらしなく散漫であることが、万の悪のおおもとなのだ、と。

解説

二つの対句で、幸いと悪の根が特定されます。喜びの中に煩いの仕掛けが隠れているから、淡くあっさりしているのが幸いのもと。怠けているときはすべて私欲の世界だから、だらしなさが悪のおおもと。どちらも、悪事ではなく日常の気分の傾きが原因として名指しされているのが特徴です。淡さと締まり、という二つの対策が導かれます。

この章句が説くこと

欣喜煩悩雅淡懶散根源

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