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呻吟語 / 内篇・應務・明哲の士は只だ意外に工夫を做す

天下之事,在意外者常多。眾人見得眼前無事都放下心,明哲之士只在意外做工夫,故每萬全而無後憂。

新字:天下之事,在意外者常多。眾人見得眼前無事都放下心,明哲之士只在意外做工夫,故毎万全而無後憂。

書き下し

天下の事は、意外に在る者常に多し。眾人は眼前に事無きを見得て都て心を放下す。明哲の士は只だ意外に在りて工夫を做す。故に每に萬全にして後憂無し。

現代語訳

天下の事は、予想の外にあるもののほうがいつも多い。大勢の人は目の前に事が無いのを見て、すっかり心を下ろします。明察のある士は、ただ予想の外のところで工夫をします。だからいつも万全で、後の憂いがありません。

解説

備える場所を、予想の内ではなく外に置きます。目の前に問題が無いときこそ、外側に手をつけるのが明察のある者だ、と。前に出てきた、予想外では智者も行き詰まるという段と合わせると、行き詰まりを完全には防げないと知りつつ、なお外側に備えるという構えになります。平穏なときの過ごし方を示した一段です。平穏なときの過ごし方を、示した一段になっています。

この章句が説くこと

予想外備え平穏明察後憂

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