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呻吟語 / 内篇・應務・不測の事は萬一を備ふ

有徐,當事之妙道也。故萬無可慮之事備十一,難事備百一,大事備千一,不測之事備萬一。

新字:有徐,当事之妙道也。故万無可慮之事備十一,難事備百一,大事備千一,不測之事備万一。

書き下し

徐り有るは、事に當たるの妙道なり。故に萬も慮る可き無きの事は十に一を備へ、難事は百に一を備へ、大事は千に一を備へ、不測の事は萬に一を備ふ。

現代語訳

余りを持つことは、事に当たる上での妙なる道です。だから万に一つも懸念の無い事には十のうち一つを備え、難しい事には百に一つを備え、大きな事には千に一つを備え、測りがたい事には万に一つを備えます。

解説

備えの量を、事の性質に応じて変えます。安全な事ほど備えは薄くてよく、測りがたい事には万に一つまで備える。備えを一律にせず、確率に応じて配分するという考え方です。数字が具体的なので、どこにどれだけ手当てするかの目安になります。前に出てきた、余りを置けという主張の定量版と言えます。余りを置けという主張の、定量版と言える一段です。

この章句が説くこと

備え確率配分余り目安

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