呻吟語 / 内篇・應務・輳合・搏激・積漸
天下之禍非偶然而成也,有輳合,有搏激,有積漸。輳合者,雜而不可解,在天為風雨雷電,在身為多過,在人為朋奸,在事為眾惡遭會,在病為風寒暑濕,合而成痹。搏激者,勇而不可御,在天為迅雷大雹,在身為忿狠,在人為橫逆卒加,在事為驟感成凶,在病為中寒暴厥。積漸者,極重而不可反,在天為寒暑之序,在身為罪惡貫盈,在人為包藏待逞,在事為大敝極壞,在病為血氣衰羸、痰火蘊鬱,;奄奄不可支。此三成者,理勢之自然,天地萬物皆不能外,禍福之來,恒必由之。故君子為善則籍眾美,而防錯履之多,奮志節而戒一朝之怒,體道以終身,孜孜不倦,而絕不可長之欲。
新字:天下之禍非偶然而成也,有輳合,有搏激,有積漸。輳合者,雑而不可解,在天為風雨雷電,在身為多過,在人為朋奸,在事為眾悪遭会,在病為風寒暑湿,合而成痹。搏激者,勇而不可御,在天為迅雷大雹,在身為忿狠,在人為横逆卒加,在事為驟感成凶,在病為中寒暴厥。積漸者,極重而不可反,在天為寒暑之序,在身為罪悪貫盈,在人為包蔵待逞,在事為大敝極壊,在病為血気衰羸、痰火蘊鬱,;奄奄不可支。此三成者,理勢之自然,天地万物皆不能外,禍福之来,恒必由之。故君子為善則籍眾美,而防錯履之多,奮志節而戒一朝之怒,体道以終身,孜孜不倦,而絶不可長之欲。
書き下し
天下の禍は偶然にして成るに非ず。輳合有り、搏激有り、積漸有り。輳合なる者は、雜にして解く可からず。天に在りては風雨雷電と為り、身に在りては多過と為り、人に在りては朋奸と為る。搏激なる者は、勇にして御す可からず。天に在りては迅雷大雹と為り、身に在りては忿狠と為る。積漸なる者は、極めて重くして反す可からず。天に在りては寒暑の序と為り、身に在りては罪惡貫盈と為る。此の三成なる者は、理勢の自然にして、天地萬物皆な外るる能はず。禍福の來たるは、恒に必ず之に由る。
現代語訳
天下の禍はたまたま成るのではありません。寄り集まりがあり、打ちつける激しさがあり、積み重なる緩やかさがあります。寄り集まりとは、入り混じって解けないものです。天にあっては風雨や雷電、身にあっては過ちの多さ、人にあっては悪人の徒党です。打ちつける激しさとは、勢いが強く防げないものです。天にあっては雷や大粒の雹、身にあっては怒りと狠さです。積み重なる緩やかさとは、極めて重く引き返せないものです。天にあっては寒暑のめぐり、身にあっては罪悪が満ち満ちることです。この三つの成り方は理と勢いの自然であり、天地万物もこれを外れられません。禍福が来るのは、いつも必ずこれによります。
解説
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