呻吟語 / 内篇・應務・餘無ければ便ち救性無し
處人、處已、處事都要有餘,無餘便無救性,此裡甚難言。
新字:処人、処已、処事都要有余,無余便無救性,此裡甚難言。
書き下し
人に處し、已に處し、事に處するは都て餘り有るを要す。餘無ければ便ち救性無し。此の裡甚だ言ひ難し。
現代語訳
人に接し、自分に接し、事に処するには、どれも余りがあることが必要です。余りが無ければ、立て直す余地がありません。ここのところは実に言い表しにくい。
解説
余りの必要を、人と自分と事の三方向に広げます。そして余りが無い状態を、立て直す余地が無い状態だと言い換えます。救性という語が要点で、余裕は快適さのためではなく、失敗した時の復旧のためにあるということです。最後に言い表しにくいと添えるのが正直で、感覚として掴むほかない領域だと示しています。余裕は快適さではなく、復旧のためにあるのです。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
余裕復旧三方向救性限界
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