呻吟語 / 内篇・應務・巧は氣化の賊なり
巧者,氣化之賊也,萬物之禍也,心術之蠹也,財用之災也,君子不貴焉。
新字:巧者,気化之賊也,万物之禍也,心術之蠹也,財用之災也,君子不貴焉。
書き下し
巧なる者は、氣化の賊なり、萬物の禍なり、心術の蠹なり、財用の災なり。君子貴ばず。
現代語訳
巧みさとは、気の働きにとっての賊であり、万物にとっての禍であり、心の持ち方にとっての虫であり、財の使い方にとっての災いです。君子は貴びません。
解説
巧みさを、四つの領域すべてで害だと断じます。自然の働き、万物、心、財。とくに財用の災と言うのが具体的で、凝った物を作れば費用が嵩み、壊れやすくなるという前の段の議論とつながります。技巧を尊ぶ風潮への強い否定で、素朴で堅牢なものを良しとする立場が一貫しています。技巧を尊ぶ風潮への否定で、素朴で堅牢なものを良しとする立場が一貫しています。
この章句が説くこと
技巧素朴害財否定
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