呻吟語 / 内篇・應務・謀斷家の忌む所
腐儒之迂說,曲士之拘談,俗子之庸識,躁人之淺覓,譎者之異言,憸夫之邪語,皆事之成也,謀斷家之所忌也。
新字:腐儒之迂説,曲士之拘談,俗子之庸識,躁人之浅覓,譎者之異言,憸夫之邪語,皆事之成也,謀断家之所忌也。
書き下し
腐儒の迂說、曲士の拘談、俗子の庸識、躁人の淺覓、譎者の異言、憸夫の邪語は、皆な事の成るなり。謀斷家の忌む所なり。
現代語訳
かび臭い儒者の回りくどい説、偏った士の窮屈な談、俗人の凡庸な見識、せっかちな者の浅い探り、偽る者の変わった言、狡い者の邪な語。これらはみな事の成否に関わります。謀り断ずる者が嫌うところです。
解説
謀議の場で退けるべき六種の言を並べます。回りくどい、窮屈、凡庸、浅い、変わっている、邪である。どれも一見すると意見らしく聞こえるので、その場では区別がつきにくい。だからあらかじめ型として覚えておけということでしょう。前の段までで人選を説いた流れの中で、言葉の側から選別する目を示した一段になっています。
この章句が説くこと
謀議言選別六種忌避
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