呻吟語 / 内篇・應務・三者は與に天下の事を謀る可からず
昏暗難諭之識,優柔不斷之性,剛慎自是之心,皆不可與謀天下之事。智者一見即透,練者觸類而通,困者熟思而得。
新字:昏暗難諭之識,優柔不断之性,剛慎自是之心,皆不可与謀天下之事。智者一見即透,練者触類而通,困者熟思而得。
書き下し
昏暗にして諭し難きの識、優柔にして斷ぜざるの性、剛慎にして自ら是とするの心は、皆な與に天下の事を謀る可からず。智者は一たび見れば即ち透り、練者は類に觸れて通じ、困者は熟思して得。
現代語訳
暗くて説き分かりにくい見識、優柔で決められない性質、強情で自分を正しいとする心。この三つは、共に天下の事を謀ることができません。智者は一目見れば透き通り、経験を積んだ者は類推で通じ、苦しみながらの者はよく考えて得ます。
解説
謀りごとを共にできない相手を三種挙げます。分からない人、決められない人、聞かない人。どれも相談の場で必ず行き詰まる型です。そして後半では、逆に相談できる三種が示されます。一目で分かる者、類推で届く者、考えて得る者。速さは違っても、いずれ届くという点が共通しています。人選の基準を明示した一段です。人選の基準を、明示した一段になっています。
この章句が説くこと
人選相談優柔強情類推
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