呻吟語 / 内篇・應務・五用の道未だ將はず
士君子抱經世之具,必先知五用。五用之道未將,而漫嘗試之,此小丈夫技癢、童心之所為也,事必不濟。是故貴擇人。
新字:士君子抱経世之具,必先知五用。五用之道未将,而漫嘗試之,此小丈夫技癢、童心之所為也,事必不済。是故貴択人。
書き下し
士君子經世の具を抱くも、必ず先づ五用を知る。五用の道未だ將はずして、漫りに之を嘗試するは、此れ小丈夫の技癢、童心の為す所なり。事必ず濟らず。是の故に人を擇ぶを貴ぶ。
現代語訳
士君子が世を治める道具を持っていても、必ずまず五つの用い方を知らねばなりません。五つの用い方の道がまだ備わらないのに、むやみに試してみるのは、小者が腕を持て余し、子どもじみた心で振る舞っているだけです。事は必ず成りません。だから人を選ぶことを貴びます。
解説
道具を持つことと使えることは別だと言います。持っているだけで試したがるのを、腕の疼きと子どもじみた心と呼ぶのが辛辣です。そして五つの用い方の第一として人選が挙げられ、次の段以降で残る四つが順に示されます。能力があるほど早く使いたくなるという心理を突いた、應務篇の実務編の入口にあたる一段です。應務篇の実務編の、入口にあたる一段になっています。
この章句が説くこと
五用道具人選焦り実務
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