呻吟語 / 内篇・應務・緊要の處の一著に心を留む
計天下大事,只在緊要處一著留心用力,別個都顧不得。
新字:計天下大事,只在緊要処一著留心用力,別個都顧不得。
書き下し
天下の大事を計るは、只だ緊要の處の一著に在りて心を留め力を用ふ。別個は都て顧み得ず。
現代語訳
天下の大事を計るには、ただ肝心なところの一手に心を留め力を用います。他はどれも構っていられません。
解説
大事を計る者の構えを、集中と割り切りで示します。肝心な一手だけに力を注ぎ、他は構わない。全部を見ようとすれば肝心なところが薄まるからです。次の段では、これを碁の勝負にたとえて詳しく説明されます。細部の損失に目を奪われる周囲との対比が、そこで描かれることになります。全部を見ようとすれば、肝心なところが薄まるからです。
この章句が説くこと
集中大局割り切り要点大事
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