呻吟語 / 内篇・應務・礙に執して通を求む
水之流行也,礙於剛,則求通於柔;智者之於事也,礙於此,則求通於被。執礙以求通,則愚之甚也,徒勞而事不濟。
新字:水之流行也,礙於剛,則求通於柔;智者之於事也,礙於此,則求通於被。執礙以求通,則愚之甚也,徒労而事不済。
書き下し
水の流行するや、剛に礙へらるれば、則ち通を柔に求む。智者の事に於けるや、此に礙へらるれば、則ち通を彼に求む。礙に執して通を求むれば、則ち愚の甚だしきなり。徒らに勞して事濟らず。
現代語訳
水が流れるとき、硬いものに阻まれれば、柔らかいほうに通り道を求めます。智者が事に当たるとき、こちらで阻まれれば、あちらに通り道を求めます。阻まれたところに執着して通そうとするのは、愚かの極みです。無駄に疲れて事も成りません。
解説
行き詰まったときの動き方を、水の流れで示します。硬い所を押し破ろうとせず、柔らかい所へ回る。同じ目的地でも、道は一本ではありません。そして執着した場合の結果が二つ挙げられます。疲れる、そして成らない。粘り強さと執着の違いを、通り道の選択で説明した一段になっています。粘り強さと執着の違いを、通り道の選択で説明しています。
この章句が説くこと
迂回執着水行き詰まり通路
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