呻吟語 / 内篇・存心・德業の進むや、流水のごとし
學者只事事留心,一毫不肯苟且,德業之進也,如流水矣。
新字:学者只事事留心,一毫不肯苟且,徳業之進也,如流水矣。
書き下し
學者は只だ事事に心を留め、一毫も苟且なるを肯んぜざれば、德業の進むや、流水のごとし。
現代語訳
学ぶ者がただ一つ一つの事に心を留めて、わずかもいい加減にすることを許さなければ、徳と仕事の進み方は、流れる水のようになります。
解説
進歩の条件が一つだけ挙げられます。事ごとに心を留め、わずかもいい加減にしないこと。特別な才も方法も出てきません。そして結果が流水にたとえられます。流れる水は止まらず、しかも急ぎません。日々わずかずつ、しかし途切れずに進むという情景です。裏を返せば、いい加減にした一つが流れを止める。二十六字で、地道さの効き方を言い切った一段です。
この章句が説くこと
留心苟且進歩流水持続
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