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呻吟語 / 内篇・應務・張眉吐膽、奮身前步する者

嗟夫!治平之世宜爾,萬一多故,不知張眉吐膽、奮身前步者誰也?此前代之覆轍也。

新字:嗟夫!治平之世宜爾,万一多故,不知張眉吐胆、奮身前歩者誰也?此前代之覆轍也。

書き下し

嗟夫、治平の世は宜しく爾るべし。萬一故多くんば、知らず張眉吐膽、奮身前步する者は誰ぞや。此れ前代の覆轍なり。

現代語訳

ああ、治まって平らかな世ならそれでよいでしょう。しかし万一、事が多くなったとき、眉を上げ胆を吐き、身を奮って前に進み出る者は誰でしょうか。これが前の時代の轍を踏むということです。

解説

前の段を受けた嘆きです。穏やかさを徳とする風潮も、平時なら害が少ない。しかし乱れた時に前へ出る者がいなくなる、と。そして前代の覆轍という言葉で、歴史上それで滅びた例があることを示します。平時の人事が非常時に効くという視点で、組織の備えを問う一段になっています。平時の人事が非常時に効くという視点で、備えを問うています。

この章句が説くこと

非常時人材平時風潮覆轍

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