呻吟語 / 内篇・應務・利害の心是非の公を害す
只事這個,事定姑息不過。今人做事只計成敗,都是利害心害了是非之公。
書き下し
只だ這個を事とせば、事定めて姑息ならず。今人事を做すに只だ成敗を計るは、都て是れ利害の心是非の公を害せるなり。
現代語訳
ただこれを事とすれば、事は決して間に合わせになりません。今の人が事をなすのに成否ばかり数えるのは、みな損得の心が是非の公けを損なっているのです。
解説
成否を数える癖の正体を、損得の心が正しさを押しのけている状態だと診断します。前の段を受けた結論にあたり、成算を先に立てると判断が間に合わせになるという理屈です。是非の公けという言い方が要点で、正しさは個人の好みではなく公けのものだから、損得で曲げてはならないということになります。正しさは公けのもので、損得で曲げてはならないのです。
この章句が説くこと
成否損得是非公姑息
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