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呻吟語 / 内篇・應務・十行九悔

是故不閒則不忙,不逸則不勞。若先怠緩,則後必急躁,是事之殃也。十行九悔,豈得謂之安詳?

新字:是故不閒則不忙,不逸則不労。若先怠緩,則後必急躁,是事之殃也。十行九悔,豈得謂之安詳?

書き下し

是の故に閒ならざれば則ち忙ならず、逸ならざれば則ち勞せず。若し先に怠緩なれば、則ち後必ず急躁なり。是れ事の殃なり。十行九悔は、豈に之を安詳と謂ふを得んや。

現代語訳

だから暇を取らなければ忙しくもならず、休まなければ疲れもしません。もし先に怠けて緩めば、後は必ず慌ただしくなります。これが事にとっての災いです。十のことをして九を悔やむようでは、どうして安詳と言えるでしょうか。

解説

前の段の安詳を、時間の配分から補います。先に緩めば後で慌てる。だから初めの緩みこそが災いの元だというのです。十行九悔という言い方が印象的で、やることなすこと悔やんでいる状態を安詳とは呼べないと断じます。落ち着きは性格ではなく、段取りの結果だという見方になっています。落ち着きは性格ではなく、段取りの結果だという見方です。

この章句が説くこと

段取り怠緩急躁後悔配分

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