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呻吟語 / 内篇・應務・定まれば便ち事無し

天下之事,只定了便無事。物無定主而爭,言無定見而爭,事無定體而爭。

新字:天下之事,只定了便無事。物無定主而争,言無定見而争,事無定体而争。

書き下し

天下の事は、只だ定まれば便ち事無し。物に定主無くして爭ひ、言に定見無くして爭ひ、事に定體無くして爭ふ。

現代語訳

天下の事は、定まってしまえばもう事はありません。物に定まった持ち主が無いから争い、言葉に定まった見方が無いから争い、事に定まった形が無いから争うのです。

解説

争いの原因を、定まっていないことに一括します。持ち主、見方、形。この三つが決まっていれば争いは起きません。裏を返せば、争いを鎮めるには勝敗を決めるのではなく、定めればよいということになります。前に出てきた、争いは秤や物差しが出れば止むという段と同じ構図で、基準の設定が解決になります。争いを鎮めるのは勝敗ではなく、定めることなのです。

この章句が説くこと

争い定まる基準持ち主解決

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