呻吟語 / 内篇・應務・見在に裨無し
論眼前事,就要說眼前處置,無追既往,無道遠圖,此等語雖精,無裨見在也。
新字:論眼前事,就要説眼前処置,無追既往,無道遠図,此等語雖精,無裨見在也。
書き下し
眼前の事を論ずれば、就ち眼前の處置を說くを要す。既往を追ふ無く、遠圖を道ふ無かれ。此等の語は精しと雖も、見在に裨無きなり。
現代語訳
目の前の事を論ずるなら、目の前の処置を語るべきです。過ぎたことを追わず、遠い先の構想を語らないことです。そういう言葉は精しくても、今この場の助けになりません。
解説
議論が目の前から離れる二つの方向を封じます。過去の追及と、遠い未来の構想。どちらも語ると賢く見えますが、今の処置には役立ちません。会議が長引く原因の大半がこの二つだと考えれば、実に的確な指摘です。精しくても助けにならない、という言い方が、内容の質と有用性を切り分けています。内容の質と有用性を、はっきり切り分けた一段です。
この章句が説くこと
議論目前過去構想有用
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