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呻吟語 / 内篇・談道・多言の後人を誤るや

耳聞底、眼見底、身觸頭戴足踏底,燦然確然,無非都是這個,拈起一端來,色色都是這個。卻向古人千言萬語、陳爛葛藤鑽研窮究,意亂神昏了不可得,則多言之誤後人也噫!

新字:耳聞底、眼見底、身触頭戴足踏底,燦然確然,無非都是這個,拈起一端来,色色都是這個。却向古人千言万語、陳爛葛藤鑽研窮究,意乱神昏了不可得,則多言之誤後人也噫!

書き下し

耳に聞く底、眼に見る底、身に觸れ頭に戴き足に踏む底は、燦然確然として、無非都て是れ這個なり。一端を拈び起こし來たれば、色色都て是れ這個なり。卻って古人の千言萬語、陳爛の葛藤に向かひて鑽研窮究し、意亂れ神昏くして了に得可からず。則ち多言の後人を誤るや噫。

現代語訳

耳に聞こえるもの、目に見えるもの、身に触れ頭に載り足に踏むものは、はっきりと確かに、どれもみなこれです。どれか一つを拾い上げれば、何もかもがこれです。それなのに古人の千の言葉万の言葉、古びてもつれた蔓のような議論に向かって掘り下げ究め、心は乱れ頭は暗くなって、結局何も得られません。ああ、多くの言葉が後の人を誤らせるものです。

解説

求めているものは目の前に丸ごとある、という前提から始まります。それなのに古びた議論の蔓にもぐりこみ、頭を暗くして何も得られない。噫という嘆きで終わるのが印象的です。学問への否定ではなく、順序への異議でしょう。先に目の前を見て、それから言葉に当たれということです。答えは遠くではなく、手元にあるという前提に立っています。だから学びの順序が問われるのです。
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この章句が説くこと

日常経験多言書物順序

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