呻吟語 / 内篇・修身・智愚・禍福・貧富・毀譽
凡智愚無他,在讀書與不讀書;禍福無他,在為善與不為善;貧富無他,在勤儉與不勤儉;毀譽無他,在仁恕與不仁恕。
新字:凡智愚無他,在読書与不読書;禍福無他,在為善与不為善;貧富無他,在勤倹与不勤倹;毀誉無他,在仁恕与不仁恕。
書き下し
凡そ智愚は他無し、書を讀むと讀まざるとに在り。禍福は他無し、善を為すと為さざるとに在り。貧富は他無し、勤儉と勤儉ならざるとに在り。毀譽は他無し、仁恕と仁恕ならざるとに在り。
現代語訳
賢いか愚かかに他の理由はなく、本を読むか読まないかにあります。禍か福かに他の理由はなく、善をなすかなさないかにあります。貧しいか富むかに他の理由はなく、勤め倹しくするかしないかにあります。貶されるか褒められるかに他の理由はなく、思いやりがあるかないかにあります。
解説
四つの結果を、それぞれ一つの原因に結びつけた簡潔な一段です。他無しと四度繰り返すことで、言い訳の余地を消しています。読書、善行、勤倹、仁恕。どれも才能や運ではなく、日々の選択です。もちろん現実はこれほど単純ではありませんが、原因を自分の外に探す癖を断つには、この単純さがよく効きます。覚えやすく、そのまま日課の点検表になる形にまとめられています。
この章句が説くこと
読書善行勤倹仁恕原因
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