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呻吟語 / 内篇・應務・達權と長慮

將事而能弭,當事而能救,既事而能挽,此之謂達權,此之謂才;未事而知其來,始事而要其終,定事而知其變,此之謂長慮,此之謂識。

新字:将事而能弭,当事而能救,既事而能挽,此之謂達権,此之謂才;未事而知其来,始事而要其終,定事而知其変,此之謂長慮,此之謂識。

書き下し

將に事あらんとして能く弭め、事に當たりて能く救ひ、既に事ありて能く挽く、此れを之れ達權と謂ひ、此れを之れ才と謂ふ。未だ事あらざるに其の來たるを知り、事を始めて其の終はりを要し、事定まりて其の變を知る、此れを之れ長慮と謂ひ、此れを之れ識と謂ふ。

現代語訳

事が起きようとするところで止められ、事に当たって救え、事が済んだ後に引き戻せる。これを権に達すると言い、才と言います。まだ事が無いうちに来ることを知り、事を始める時に終わりを見定め、事が定まってからその変化を知る。これを長い思慮と言い、識と言います。

解説

才と識を、それぞれ三つの場面で定義します。才は止める、救う、引き戻すという処置の力。識は予見する、終わりを見定める、変化を読むという見通しの力。どちらも三段で示されるので、自分がどちらに強いか測れます。処置だけできても見通しが無ければ後手に回るという含みもあり、二つを揃えよという構成になっています。

この章句が説くこと

達権長慮予見

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