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呻吟語 / 内篇・問學・夢は心上に有る底なり

善人無邪夢,夢是心上有底。男不夢生子,女不夢娶妻,念不及也。只到夢境,都是道理上做。這便是許大工夫,許大造詣。

書き下し

善人は邪夢無し。夢は是れ心上に有る底なり。男は子を生むを夢みず、女は妻を娶るを夢みず。念及ばざればなり。只だ夢境に到るまで、都て是れ道理の上に做す。這れ便ち是れ許大の工夫、許大の造詣なり。

現代語訳

善い人には邪な夢がありません。夢は心の中にあるものだからです。男は子を産む夢を見ず、女は妻を娶る夢を見ません。思いが及ばないからです。夢の中まですべて道理の上で行われる。これこそ大変な工夫であり、大変な到達です。

解説

夢を、心の中身の映しとして扱います。思いが及ばないものは夢にも出ないという例が具体的で、だから見る夢がその人を語ることになります。そして夢の中まで道理に従っている状態を、到達点として置きます。起きている間の慎独では足りず、眠っている間まで問われる。屋漏の議論を、最後の領域まで押し進めた一段です。屋漏の議論を、最後の領域まで押し進めています。

この章句が説くこと

慎独到達無意識

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