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呻吟語 / 内篇・問學・一毫も掩護し得ず

心得之學,難與口耳者道;口耳之學,到心得者前,如權度之於輕重短長,一毫掩護不得。

新字:心得之学,難与口耳者道;口耳之学,到心得者前,如権度之於軽重短長,一毫掩護不得。

書き下し

心得の學は、口耳の者と道ひ難し。口耳の學は、心得者の前に到れば、權度の輕重短長に於けるが如く、一毫も掩護し得ず。

現代語訳

心で得た学は、耳と口だけの者には語りにくいものです。耳と口だけの学は、心で得た者の前に来れば、秤と物差しが軽重と長短を測るように、毛ほども覆い隠せません。

解説

二種の学の関係を、非対称に描きます。心で得た者は口耳の者に語りにくいが、口耳の者は心で得た者の前では隠せない。分かる側からは見え、分からない側からは見えないという構図です。秤と物差しの比喩が効いていて、判定が主観ではなく計測として行われることを示しています。判定が主観ではなく、計測として行われることを示しています。分かる側からは見え、分からない側からは見えないのです。

この章句が説くこと

心得口耳判定非対称計測

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