呻吟語 / 内篇・問學・硜硜として自ら守る
有志之士要百行兼修,萬善俱足。若只作一種人,硜硜自守,沾沾自多,這便不長進。
新字:有志之士要百行兼修,万善倶足。若只作一種人,硜硜自守,沾沾自多,這便不長進。
書き下し
志有るの士は百行兼修し、萬善俱に足るを要す。若し只だ一種の人と作り、硜硜として自ら守り、沾沾として自ら多しとせば、這れ便ち長進せず。
現代語訳
志ある士は、あらゆる行いを併せて修め、万の善をすべて備えることを求めます。もしただ一種類の人になって、頑なに自分を守り、得意げに自分は十分だと思うなら、それはもう伸びません。
解説
一つの型に収まることを、進歩の終わりとします。頑なに守り、得意げになった時点で止まる、と。一芸に秀でることを否定してはいませんが、そこで自足するのを戒めています。前に出てきた、長所の行きすぎを矯めるのが上手な学びだという段と同じで、自分の型を固めないことが条件になっています。自分の型を固めないことが、進歩の条件になっています。
この章句が説くこと
兼修型自足進歩頑固
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