呻吟語 / 内篇・問學・學者の通病
身不修而惴惴焉,毀譽之是恤;學不進而汲汲焉,榮辱之是憂,此學者之通病也。
新字:身不修而惴惴焉,毀誉之是恤;学不進而汲汲焉,栄辱之是憂,此学者之通病也。
書き下し
身修まらずして惴惴焉として、毀譽を是れ恤へ、學進まずして汲汲焉として、榮辱を是れ憂ふ。此れ學者の通病なり。
現代語訳
身が修まっていないのにびくびくして、毀誉ばかりを気にする。学が進んでいないのにせかせかして、栄辱ばかりを憂える。これが学ぶ者に共通する病です。
解説
気にする順序が逆転している様子を突きます。修まっていないこと自体ではなく、それがどう見られるかを気にしている。学が進まないことではなく、それによる立場を憂えている。原因を放って結果ばかり見る癖です。前に出てきた、司る分は善悪だけだという段と合わせると、憂える対象が管轄外に出ていると分かります。憂える対象が、自分の管轄の外に出てしまっています。
この章句が説くこと
毀誉栄辱順序通病管轄
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