呻吟語 / 内篇・問學・識見を以て德性を養ふ
自德性中來,生死不變;自識見中來,則有時而變矣。故君子以識見養德性。德性堅定則可生可死。
新字:自徳性中来,生死不変;自識見中来,則有時而変矣。故君子以識見養徳性。徳性堅定則可生可死。
書き下し
德性の中より來たる者は、生死にも變ぜず。識見の中より來たる者は、則ち時有りて變ず。故に君子は識見を以て德性を養ふ。德性堅定なれば則ち生く可く死す可し。
現代語訳
徳性の中から出てきたものは、生死に臨んでも変わりません。識見の中から出てきたものは、時によって変わります。だから君子は識見によって徳性を養います。徳性が堅く定まれば、生きることも死ぬこともできます。
解説
徳性と識見を、変わらないものと変わるものに分けます。そして識見を捨てるのではなく、識見で徳性を養えと言うところが要点です。考えは変わってよく、それを土台の強化に使う。前に出てきた、条件が変わった時に揺れないのが定力だという段と合わせると、変わらない部分をどう作るかという答えになっています。考えは変わってよく、それを土台の強化に使うのです。
この章句が説くこと
徳性識見不変土台生死
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