呻吟語 / 内篇・存心・因循の兩字、從來英雄を誤り盡くす
淺狹一心,到處便招尤悔;因循兩字,從來誤盡英雄。
新字:浅狭一心,到処便招尤悔;因循両字,従来誤尽英雄。
書き下し
淺狹なる一心は、到る處便ち尤悔を招く。因循の兩字は、從來英雄を誤り盡くす。
現代語訳
浅く狭い一つの心は、行く先々で咎めと後悔を招きます。因循という二字は、昔から英雄をすべて誤らせてきました。
解説
二つの欠点が並べられます。浅く狭い心と、因循。因循とは古い習慣に従い、決断を先送りすることです。前者は咎めと後悔を招き、後者は英雄を誤らせてきた、と。狙いが違うのが面白いところで、浅さは凡人の日常を壊し、因循は大きな器を持つ人を壊す。手を打たずに済ませる癖が、力のある人ほど致命的になるという指摘です。
この章句が説くこと
浅狭尤悔因循先送り英雄
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