呻吟語 / 内篇・問學・德業の四務
熟思審處,此四字德業之首務;銳意極力,此四字德業之要務;有漸無已,此四字德業之成務;深憂過計,此四字德業之終務。
新字:熟思審処,此四字徳業之首務;銳意極力,此四字徳業之要務;有漸無已,此四字徳業之成務;深憂過計,此四字徳業之終務。
書き下し
熟思審處、此の四字は德業の首務なり。銳意極力、此の四字は德業の要務なり。有漸無已、此の四字は德業の成務なり。深憂過計、此の四字は德業の終務なり。
現代語訳
熟慮して審らかに処する。この四字は徳と業の最初の務めです。鋭く志し力を極める。この四字は徳と業の肝心な務めです。次第を追って止まない。この四字は徳と業を成す務めです。深く憂え計りすぎる。この四字は徳と業の最後の務めです。
解説
仕事の四つの段階に、それぞれ四字の心得を当てます。始めは熟慮、途中は全力、継続は漸進、終わりは深い憂慮。最後が意外で、成し遂げた後に憂え計りすぎよと言います。完成を祝うのではなく、そこから心配が始まる。好調のときこそ恐れよというこの書の姿勢が、工程表の形で示された一段です。完成を祝うのではなく、そこから心配が始まるという構えです。
この章句が説くこと
工程熟慮全力漸進憂慮
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