呻吟語 / 内篇・修身・物欲は氣質より生ず
物欲生於氣質。
新字:物欲生於気質。
書き下し
物欲は氣質より生ず。
現代語訳
物への欲は、気質から生まれます。
解説
わずか六字の一段です。談道篇にも同じ趣旨の句があり、欲は土壌である気質から生えてくるという見方が繰り返されます。短く置かれていることで、欲を一つずつ抑える戦い方ではなく、土壌を変える方向を思い出させる標識のように働きます。修身篇の終盤に、要点だけを置き直した形と読めます。欲を一つずつ抑える戦い方をやめさせる、短い標識です。
この章句が説くこと
物欲気質土壌根本短句
関連する章句
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『呻吟語』内篇・談道・氣質を變化すれば物欲は無し物欲は氣質より來たる。只だ氣質を變化し了はらば、更に甚の物欲をか說かん。
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『呻吟語』内篇・修身・氣質の病は小、心術の病は大氣質の病は小さく、心術の病は大なり。
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『呻吟語』内篇・修身・初めて發する時に人欲を制す學者人欲を視ること寇仇の如くんば、攻治の力無きを患へず。只だ一向に他を姑息すること驕子の如きに緣る。所以に猖獗の勢を養成して、奈何ともす可き無し。故に曰く、識ること早からざれば、力易からずと。人欲を制するは初めて發する時に在り、極めて剿捕し易し。那の橫流する時に到らば、須らく萬夫も當たる莫きの勇を奮ふべく、才かに事を濟すを得ん。
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『呻吟語』内篇・問學・氣質の性は漸く反らざる無し此の類を推せば、則ち氣質の性は漸く反らざる無し。
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『呻吟語』内篇・問學・自家の好き處を培養す人生の氣質は都て個の好き處有り、都て個の好からざる處有り。學問の道は他無し、只だ是れ那の自家の好き處を培養し、那の自家の好からざる處を救正すれば便ち了はる。