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呻吟語 / 内篇・修身・畏るる所無くして其の德を成す者有らず

非生知,安行之?聖人未有無所畏而能成其德者也。

新字:非生知,安行之?聖人未有無所畏而能成其徳者也。

書き下し

生知に非ずんば、安んぞ之を行はんや。聖人も未だ畏るる所無くして能く其の德を成す者有らざるなり。

現代語訳

生まれながらに知る者でなければ、どうして自然に行えるでしょうか。聖人でさえ、恐れるものが無くて徳を成し得た者はいません。

解説

前の段を受けて、例外を一つずつ潰していきます。生まれながらの聖人でもなければ自然にはできず、しかもその聖人でさえ恐れを持っていた、と。恐れを未熟な者の心理としてではなく、徳を成した者の条件として置き直します。恐れを持つことは弱さではないという主張で、前後二段で一つの議論を完結させる形になっています。

この章句が説くこと

畏れ聖人条件例外

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