呻吟語 / 内篇・修身・千悔萬悔も分毫に補ふ無し
心不堅確,志不奮揚,力不勇猛,而欲徒義改過,雖千悔萬悔,競無補於分毫。
新字:心不堅確,志不奮揚,力不勇猛,而欲徒義改過,雖千悔万悔,競無補於分毫。
書き下し
心堅確ならず、志奮揚せず、力勇猛ならずして、徒だ義を改め過ちを改めんと欲せば、千悔萬悔すと雖も、競に分毫に補ふ無し。
現代語訳
心が固まらず、志が奮い立たず、力が勇ましくないまま、ただ改めようとだけ思うなら、千回万回悔やんでも、毛ほどの足しにもなりません。
解説
悔やむことと改まることを、はっきり切り離します。心の固さ、志の高まり、力の勇ましさ。この三つが揃わない限り、悔恨は何度繰り返しても無駄だというのです。反省の回数を重ねても変わらない経験に、正確な説明を与えた一段でしょう。足りないのは反省ではなく、その前に立てるべき三つだということになります。足りないのは反省ではなく、その前に立てるべき三つです。
この章句が説くこと
悔恨改過心志力
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