呻吟語 / 内篇・修身・甚麼の人の服せざるかを看る
立身行已,服人甚難,也要看甚麼人不服,若中道君子不服,當蚤夜省惕。其意見不同、性術各別、志向相反者,只要求我一個是,也不須與他別自理會。
新字:立身行已,服人甚難,也要看甚麼人不服,若中道君子不服,当蚤夜省惕。其意見不同、性術各別、志向相反者,只要求我一個是,也不須与他別自理会。
書き下し
身を立て己を行ふに、人を服せしむるは甚だ難し。也た甚麼の人の服せざるかを看るを要す。若し中道の君子服せずんば、當に蚤夜省惕すべし。其の意見同じからず、性術各おの別れ、志向相反する者は、只だ我が一個の是を求むるを要す、也た他と別に自ら理會するを須ひず。
現代語訳
身を立て自分を行うとき、人を心服させるのは実に難しい。そこで、どんな人が承服していないのかを見ることが必要です。もし中道を歩む君子が承服していないなら、朝も夜も省みて恐れるべきです。考えが違い、性質が別で、志の向きが反対の者については、ただ自分が一つ正しくあることを求めればよく、相手と別にやり合う必要はありません。
解説
反対されたときに、誰が反対しているかを見よと言います。中道の君子が承服しないなら自分を疑い、そもそも向きが違う相手なら気にしない。反対の数ではなく、質で測るという指示です。前に出てきた、大勢の口に合わせられないという段の続きにあたり、では何を基準に耳を傾けるのかという実務的な答えになっています。反対の数ではなく、質で測れという指示になっています。

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反対承服基準君子選別
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