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呻吟語 / 内篇・修身・屋漏を欺くは易く、方寸を欺くは難し

才為不善,怕污了名兒,此是徇外心,苟可瞞人,還是要做;才為不善,怕污了身子,此是為己心,即人不知,成為人疑謗,都不照管。是故欺大庭易,欺屋漏難;欺屋漏易,欺方寸難。

新字:才為不善,怕污了名児,此是徇外心,苟可瞞人,還是要做;才為不善,怕污了身子,此是為己心,即人不知,成為人疑謗,都不照管。是故欺大庭易,欺屋漏難;欺屋漏易,欺方寸難。

書き下し

才かに不善を為して、名兒を污すを怕る、此れは是れ外に徇ふの心なり。苟しくも人を瞞す可くんば、還た是れ做さんことを要す。才かに不善を為して、身子を污すを怕る、此れは是れ己が為にするの心なり。即ち人知らず、人の疑謗を成すも、都て照管せず。是の故に大庭を欺くは易く、屋漏を欺くは難し。屋漏を欺くは易く、方寸を欺くは難し。

現代語訳

善くないことをして評判が汚れるのを恐れるのは、外に従う心です。人を欺けるなら、やはりやろうとします。善くないことをして自分の身が汚れるのを恐れるのは、自分のためにする心です。人が知らなくても、人が疑い誹っても、まるで気にしません。だから大勢の前を欺くのは易しく、人目の無い隅を欺くのは難しい。人目の無い隅を欺くのは易しく、胸の中を欺くのは最も難しいのです。

解説

悪を避ける動機を、評判のためか自分のためかで分けます。評判のためなら、隠せるならやってしまう。この違いが行動を決めるという診断です。そして最後に、欺く難しさを三段で並べます。大勢の前、人目の無い隅、胸の中。外から内へ進むほど難しくなるという順序が明快で、慎独の議論の中でも最も整理された形になっています。

この章句が説くこと

動機評判慎独方寸三段

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