呻吟語 / 内篇・修身・四十以前に養ひ得て定まる
四十以前養得定,則老而愈堅;養不定,則老而愈壞。百年實難,是以君子進德修業貴及對也。
新字:四十以前養得定,則老而愈堅;養不定,則老而愈壊。百年実難,是以君子進徳修業貴及対也。
書き下し
四十以前に養ひ得て定まれば、則ち老いて愈いよ堅し。養ひて定まらざれば、則ち老いて愈いよ壞る。百年實に難し。是を以て君子は德に進み業を修むるに、時に及ぶを貴ぶなり。
現代語訳
四十より前に養って定まっていれば、老いるほどに固くなります。養って定まっていなければ、老いるほどに崩れます。百年を全うするのは実に難しい。だから君子は徳に進み業を修めるのに、時を逃さないことを貴びます。
解説
四十という年齢を分かれ目に置きます。それまでに定まっていれば老いは強化になり、定まっていなければ老いは崩壊になる。同じ加齢が正反対に働くという見方です。歳を取れば自然に落ち着くという期待を退けており、前に出てきた、老いてからは伸びやかにという段と並べると、年齢に応じた課題の厳しさが見えてきます。歳を取れば自然に落ち着く、という期待を退けた一段です。
この章句が説くこと
年齢四十老い定まり時機
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