呻吟語 / 内篇・修身・先聲せず、揚聲せず、獨聲せず
坐於廣眾之中,四顧而後語,不先聲,不揚聲,不獨聲。
新字:坐於広眾之中,四顧而後語,不先声,不揚声,不独声。
書き下し
廣眾の中に坐するには、四顧して而る後に語る。先聲せず、揚聲せず、獨聲せず。
現代語訳
大勢の中に座るときは、四方を見渡してから話します。先んじて声を出さず、声を張り上げず、独りで声を占めません。
解説
大勢の中での話し方を、三つの否定で示します。最初に話し出さない、声を大きくしない、独りで喋り続けない。どれも動作として具体的で、その場で実行できます。そして最初に四方を見渡すという一動作が置かれているのが要点です。話す前に場を見る。この順序が守れれば、三つの否定は自然に守られることになります。話す前の一動作が、後の三つを決めるということです。
この章句が説くこと
発言場順序声慎み
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