呻吟語 / 内篇・修身・剛にして婉、明にして晦
剛、明,世之礙也。剛而婉,明而晦,免禍也夫!
書き下し
剛・明は、世の礙なり。剛にして婉、明にして晦ならば、禍を免れんかな。
現代語訳
強さと明るさは、世の中では引っかかりになります。強くありながら和やかで、明らかでありながら暗さをまとえば、災いを免れるでしょう。
解説
強さと明るさという、本来は長所であるものを引っかかりと呼びます。そして対策は、捨てることではなく覆いをかけることです。強さには和やかさを、明るさには暗さを添える。二字ずつの組み合わせで示されており、覚えやすい形になっています。前に出てきた、鋭さを大らかさの内側にしまえという段と同じ処方を、より簡潔に言い切った一段です。
この章句が説くこと
剛明婉晦処世
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