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呻吟語 / 内篇・修身・言は嗇夫、義は貪夫

君子之出言也,如嗇夫之用財;其見義也,如貪夫之趨利。

書き下し

君子の言を出だすや、嗇夫の財を用ふるが如し。其の義を見るや、貪夫の利に趨くが如し。

現代語訳

君子が言葉を出すときは、けちな人が金を使うようです。義を見たときは、欲張りが利益に走るようです。

解説

けちと欲張りという、ふつうは悪く言われる二つを、そのまま手本にします。言葉については一円を惜しむけちのように出し渋り、義については利を見た欲張りのように飛びつく。同じ人の中に正反対の性質が同居する形です。対比が鮮やかで、しかも両方とも卑俗な例えを使っているので忘れにくい。呻吟語でよく引かれる一段です。

この章句が説くこと

言葉倹約迅速対比

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