呻吟語 / 内篇・修身・滿口都て是れ閒談亂談
且莫論身體力行,只聽隨在聚談間曾幾個說天下、國家、身心、性命正經道理?終日嘵嘵刺刺,滿口都是閒談亂談。吾輩試一猛省,士君子在天地間可否如此度日?
新字:且莫論身体力行,只聴随在聚談間曽幾個説天下、国家、身心、性命正経道理?終日嘵嘵刺刺,満口都是閒談乱談。吾輩試一猛省,士君子在天地間可否如此度日?
書き下し
且く身體力行を論ずる莫かれ。只だ聽くに隨在の聚談の間、曾て幾個か天下・國家・身心・性命の正經の道理を說けるか。終日嘵嘵刺刺として、滿口都て是れ閒談亂談なり。吾輩試みに一たび猛省せよ。士君子は天地の間に在りて此の如く日を度る可きや否や。
現代語訳
身をもって行うかどうかはひとまず置きましょう。ただ、あちこちの寄り合いの話を聞いていて、天下や国家、身心や性命という筋の通った道理を語った者が何人いたでしょうか。一日中やかましく喋り立て、口いっぱいに無駄話と出まかせばかりです。我々も一度はっと省みましょう。士君子が天地のあいだにあって、こんなふうに日を送ってよいものでしょうか。
解説
実行の是非はひとまず措くと断ってから、話の中身だけを数えます。すると筋の通った話をした者がほとんどいない。実行以前に、語る内容の段階で落第しているという指摘です。前に出てきた、集まったときに何を話すかという段の続きにあたり、同じ主題をより苛立った調子で繰り返しています。日々の会話を点検させる一段です。
この章句が説くこと
雑談会話中身反省日々
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