司馬法 / 天子之義
大敗不誅,上下皆以不善在己。
書き下し
大敗には誅(ちゅう)せず、上下皆不善は己に在りと以(おも)う。
現代語訳
大敗を喫しても罰しない、上下の者は皆、不首尾の原因は自分にあると考える。
解説
大きな敗北を喫しても罰することなく、上の者も下の者も皆、うまくいかなかった原因は自分にあると考えるという、現代のノーブレーム文化にも通じる句である。犯人捜しをして誰かを罰したところで失敗の再発は防げず、むしろ関わった一人ひとりが我が事として振り返ることの方が次につながる。うまくいかなかったときに人を責めるか自らを省みるかが、その後の立て直しの速さを左右する。
この章句が説くこと
ノーブレーム反省再発防止
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『韓非子』解老第二十人禍有れば則ち心畏恐し、心畏恐すれば則ち行い端直に...行い端直なれば則ち思慮熟し、思慮熟すれば則ち事理を得、事理を得れば則ち必ず功を成す。
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論語・雍也篇哀公問う、弟子孰か学を好むと為す。孔子対えて曰く、顔回という者あり、学を好む。怒りを遷さず、過ちを二たびせず。不幸短命にして死せり。今は則ち亡し、未だ学を好む者を聞かざるなり。
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『宋名臣言行録』後集巻六・王安石元祐の初め、溫公差役を復して雇役を改む。子厚議して曰く、保甲・保馬は一日罷めざれば一日の害有り。役法の如きは則ち熙寧の初め雇役を以て差役に代う。之を議すること詳らかならず、之を行うこと太だ速し。故に後に弊有り。今復た差役を以て雇役に代う。當に詳議熟講して庶幾わくは行う可し。而して限りて五日に止むるは太だ速し。後に必ず弊有らんと。溫公以て然らずと爲す。子厚罪せられて去る。
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『新序』雜事第二晉の文公出でて獵す。前驅曰く、前に大蛇有り。高きこと隄の如く、道を阻みて之を竟る、と。文公曰く、寡人之を聞く、諸侯夢惡しければ則ち德を修め、大夫夢惡しければ則ち官を修め、士夢惡しければ則ち身を修む。是くの如くならば禍い至らず、と。今寡人過ち有り。天以て寡人を戒むるなり、と。車を還して反る。前驅曰く、臣之を聞く、喜ぶ者に賞無く、怒る者に刑無し、と。今禍福已に前に在り。變ず可からず。何ぞ遂に之を驅らざる、と。文公曰く、然らず。夫れ神は道に勝たず、而して妖も亦た德に勝たず。禍福未だ發せざれば、猶お化す可きなり、と。車を還して反り、宿齋すること三日、廟に請いて曰く、孤犧を少なくして肥えず、幣厚からず。罪の一なり。孤弋獵を好み、度數無し。罪の二なり。孤賦斂を多くし、刑罰を重くす。罪の三なり。請う、今より以來、關市に征無く、澤梁に賦斂無く、罪人を赦し、舊田は半ば税し、新田は税せざらん、と。此の令を行いて未だ半旬ならず、蛇を守る吏夢む、天帝蛇を殺して曰く、何の故に聖君の道に當たりて爲すや、罪死に當たる、と。夢より發めて蛇を視るに臭腐せり。之を謁す。文公曰く、然り。夫れ神は果たして道に勝たず、而して妖も亦た德に勝たず。柰何ぞ其れ理を究むる無くして天に任せんや。之に應ずるに德を以てするのみ、と。
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