呻吟語 / 内篇・修身・理に罪を得ざるは難し
不得罪於法易,不得罪於理難。君子只是不得罪於理耳。
書き下し
法に罪を得ざるは易く、理に罪を得ざるは難し。君子は只だ是れ理に罪を得ざるのみ。
現代語訳
法に触れずにいるのはたやすく、理に触れずにいるのは難しい。君子はただ、理に触れないようにするだけです。
解説
法と理の難しさの差を、二十字足らずで示します。法は条文なので抜け道があり、守るのは易しい。理には条文が無く、抜け道も無いので守るのが難しい。だから君子は初めから理のほうを基準にすると言います。法に触れていないという弁明が通用しない世界に、自分を置くということです。倫理の水準を法の上に置く宣言として、簡潔きわまりない一段になっています。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
法理基準抜け道倫理
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