呻吟語 / 内篇・修身・外の勍敵五、內の勍敵五
外勍敵五:聲色、貸利、名位、患難、晏安。內勍敵五:惡怒、喜好、牽纏、褊急、積慣。世君子終日被這個昏惑凌駕,此小勇者之所納款,而大勇者之所務克也。
新字:外勍敵五:声色、貸利、名位、患難、晏安。内勍敵五:悪怒、喜好、牽纏、褊急、積慣。世君子終日被這個昏惑凌駕,此小勇者之所納款,而大勇者之所務克也。
書き下し
外の勍敵五あり。聲色・貨利・名位・患難・晏安なり。內の勍敵五あり。惡怒・喜好・牽纏・褊急・積慣なり。世の君子終日這個に昏惑凌駕せらる。此れ小勇者の款を納むる所にして、大勇者の克つを務むる所なり。
現代語訳
外の強敵が五つあります。音と色、財と利、名と位、苦難、そして安逸です。内の強敵が五つあります。憎しみと怒り、好み、しがらみ、狭さと短気、そして積もった癖です。世の君子は一日中この十に惑わされ乗り越えられています。これは小さな勇の者が降参する相手であり、大きな勇の者が克とうと努める相手です。
解説
敵を外と内に五つずつ数え上げます。外には苦難だけでなく安逸も入っている点が目を引き、楽な状態も敵として数えられています。内の五つはさらに厄介で、最後の積もった癖は、本人が敵だと気づかないまま働きます。十に名前をつけておくと、何と戦っているのかが見えます。小勇は降参し、大勇は克とうとする、という結びが戦いの構図をはっきりさせています。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
欲敵克己習慣安逸
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