呻吟語 / 内篇・修身・財色名位の四字
「財色名位」,此四字考人品之大節目也。這裡打不過,小善不足錄矣。自古砥礪名節者,兢兢在這裡做工夫,最不可容易放過。
新字:「財色名位」,此四字考人品之大節目也。這裡打不過,小善不足録矣。自古砥礪名節者,兢兢在這裡做工夫,最不可容易放過。
書き下し
「財色名位」、此の四字は人品を考ふるの大節目なり。這裡打ち過ぎずんば、小善も錄するに足らず。古より名節を砥礪する者は、兢兢として這裡に在りて工夫を做す。最も容易に放過す可からず。
現代語訳
財、色、名、位。この四文字は人柄を測る大きな関門です。ここを通り抜けられないなら、小さな善は記録するに値しません。昔から名と節を磨いた者は、恐れつつしんでここで工夫をしました。決して簡単に見過ごしてよい所ではありません。
解説
人柄を測る関門を四つに絞ります。金、異性、名声、地位。ここを通れないなら、他の小さな善は数える価値が無いと切り捨てます。評価を厳しくしているというより、見る場所を定めているのです。どんなに細かい美点を積んでも、この四つのどれかで崩れれば帳消しになる。人を見る目を持つための、実に簡潔な物差しです。細かい美点を積むより、この四つを守るほうが先なのです。
この章句が説くこと
財色名位人品関門節操
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