呻吟語 / 内篇・修身・賢者は其の貴重を忘る
居尊大之位,而使賢者忘其貴重,卑者樂於親炙,則其人可知矣。
新字:居尊大之位,而使賢者忘其貴重,卑者楽於親炙,則其人可知矣。
書き下し
尊大の位に居りて、賢者をして其の貴重を忘れしめ、卑き者をして親炙するを樂しましむれば、則ち其の人知る可きなり。
現代語訳
高く重い位にいながら、賢い人にその地位の重さを忘れさせ、身分の低い人には近づいて親しむのを楽しませる。そういう人であれば、その人柄は知れたものです。
解説
上に立つ者の器を、周りの反応で測ります。賢い人が地位を忘れて話せるかどうか、身分の低い人が近づくのを楽しめるかどうか。どちらも本人の言葉ではなく、周囲の様子に現れます。自分が謙虚かどうかは自分では分からないが、人が気安く寄ってくるかどうかは見れば分かる。人物評価の基準を、観察可能なものに置き換えた一段です。

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地位人柄親しみ器評価
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