呻吟語 / 内篇・談道・八極の水を橫吞し、九牛の毛を細數す
橫吞八極水,細數九牛毛。
新字:横吞八極水,細数九牛毛。
書き下し
八極の水を橫吞し、九牛の毛を細かに數ふ。
現代語訳
八方の果ての水を横ざまに飲み干し、九頭の牛の毛を細かに数えます。
解説
談道篇を締めくくる、十字の一行です。果てまでの水を一息に飲む大きさと、牛の毛を一本ずつ数える細かさ。まったく反対の二つを並べて、両方を備えよと言っています。大づかみだけでは詰めが甘く、細かいだけでは全体を見失う。この書が大きな議論と短い観察を交互に並べてきたことそのものを、最後に二句で言い表した形になっています。
この章句が説くこと
大局細部両立器量精密
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